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意識レベルの指標

更新日:2023年2月24日

摂食嚥下評価をする時、まずはじめに患者さんの意識レベルを確認します。急性期の病院で使っている評価法でJCS(Japan Coma Scale)とGCS(Grasgow Coma Scale)というものがあります。特に脳血管障害の急性期では意識レベルが変化するために良く使われます。


 

JCS( japan coma scale)


Ⅰ 刺激しなくても覚醒している状態

0   意識清明

Ⅰ−1 だいたい清明であるが、今ひとつはっきりしない

Ⅰー2 見当識障害がある(場所、時間、日付がわからない)

Ⅰ–3 自分の名前、生年月日が言えない


Ⅱ 刺激すると覚醒するが、刺激をやめると眠り込む状態

Ⅱ– 10 普通の呼びかけで開眼する

Ⅱ– 20 大きな声、または体を揺さぶることにより開眼する

Ⅱ– 30 痛み刺激を加えつつ、呼びかけを繰り返すことにより開眼する


Ⅲ 刺激しても開眼しない状態

Ⅲ– 100 痛み刺激に対して払い除ける動作をする

Ⅲ– 200 痛み刺激に対して少し手足を動かしたり、顔をしかめたりする

Ⅲ– 300 痛み刺激に反応しない


R:Restlessness(不穏) I:Incontience(失禁) A:Apallic state(失外套状態)

JCSは30Rといった使い方をします

 

GCS( grasgow coma scale)


開眼(eye opening E)

4   自発的に開眼

3   呼びかけにより開眼

2   痛み刺激により開眼

1   痛み刺激により開眼なし



最良言語反応(best verbal response V)

5 見当織あり

4   混乱した会話

3   不適当な発語

2   理解不明の音声

1   発語みられず

T   Tracheotomy(気管切開)

A    Aphアジア(失語症)


最良運動反応(best motor response M)

6   命令に応じて四肢を動かす

5   痛み刺激に対し、手で払い除ける

4   痛み刺激に対して、四肢をひっこめる

3   痛み刺激に対して異常な屈曲運動

2   痛み刺激に対して異常な進展運動

1   運動みられず


『GCSはE2V4M6です』といった使い方をします

 

認知機能に関してはこちら


摂食嚥下リハビリテーションを行う場合はJCSで原則1桁が望ましいです



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